あお くろ ぎんいろ。

ぽつっと、ひとりごと。 たまに、しゅみをつめこんでみる。

2025.1.7_背筋さん著『口に関するアンケート』感想(ネタバレあり)

 




 
予告どおり、感想記事を書きます。
年末と、年始に、それぞれ背筋さんの著書を2冊拝読したのです。

過去に一度、近畿地方のあれでブチ切れ散らかし申し上げた過去があったので、もう二度と読むまいと固く決意していたのだけれども(経緯は過去記事参照)。
 
YouTubeで、映画や本などを紹介してくださる、俳優のかいばしらさんという方がいらっしゃって、その方の動画をときどき拝見していて、自分が見たことのある映画や読んだことのある本についての感想や感覚が似ているなと思っていたのです。
それで、かいばしらさんが、背筋さんの、これから取り上げる2冊の御本について、面白い!と仰っていたので、本当か…?と疑いつつ、いや、でも感性が似ているしな…(勝手に親近感を覚え奴)ということで、読むことにしました。
もしかして本当に面白くて逃していたら、食わず嫌いだし、すっごく損なことだからな!
結論から申し上げますと、……背筋さんについては、僕は僕の感性を信じます。
 

かいばしらさんがおすすめしたせいだとかは、これっぽっちも微塵も思っておりません。
ちなみにサブチャンネルですが、「犬系彼氏に、私はなりたい」があまりにもおもろすぎて、もう1年以上前なのに未だに引き摺っているので、かいばしらさんの素敵さを見て行ってください。
「手退けてもらえますか!」で笑い死んだ。犬系、社交性が狂気的。

犬系彼氏に、私はなりたい【かいばしら】

 
 

先に、年末に拝読した方、『口に関するアンケート』についての感想を書きます。


低血圧のせいで、朝の寝起きがものっすごく眠くて、辛くて、文字が滑る滑る。
そんな回らない頭でも、何とか1時間で読み通せました。
さくさく読めて、ほんのーーり怖い?かな?
ホラーが苦手な方でも、じわっと怖い、くらいで読めるかと。



物語の長さ自体が非常に短いので、概要を書こうとしても、核心に触れざるを得ないような気がするのですが。
ざっくり書くと、大学生の男女4人(男2人、女2人)が墓地に肝試しに行ったら、そのうちの一人の女性の自殺、という結果を招いてしまう。
それを、後日、それぞれが考えたことや体験したことをつらつらと語る、という形式で話が進みます。



……だーめだ。感想を書きたいのに、僕自身の文章力のなさも極まっており、これでは何の記録にもならない。
いつものごとく、ネタバレで書いていきますのでご注意を。

 





















































登場人物が話すごとに、章?のタイトルに日時と音声ファイルの拡張子が付いている。
【202501072359.wav】みたいな。
それで、音声なのかな、と読者は誘導される仕掛けのようです。


なお、登場人物は以下6名。
 
  • 川瀬健
  • 堀田颯斗

前半の4人で山奥の霊園に肝試しに行くことに。
翔太と杏が元恋人で、杏は別れてすぐに竜也と付き合い始めた(卒業後の結婚の約束をしていた)。
翔太は杏に対して未練があり、LINEで復縁を迫っていた。
竜也は、肝試し当日、途中で寄ったコンビニで、杏からこのLINEを見せられ、気を引こうとしている杏に腹が立ち、喧嘩。
翔太に対しても、これまでは、杏を奪ったようで申し訳ないと思っていたが、裏切られた気持ちになり、一言言いたいと思う。
そのため、車内の空気は悪かった(美玲はこの空気を察知していた)。
霊園に到着。一人ずつ出発して、途中に生えている大きな木を経由し、車に戻ることにした。
順番は、翔太、竜也、杏、美玲。
翔太は、この木が人を呪うという噂を実は知っており、この機会に(恋敵である)竜也を呪殺しようと企んで、肝試しをしようと言い出していた。
ただ、木に竜也の名前を言っても、木には分からないだろうと思い、「次にここを通る人を、人生最高の瞬間を前に、殺してほしい」と願う。
しかし、次にスタートした竜也は、先述のとおり、翔太に文句を言いたいと考えていたため、木のところを通らず、霊園を突っ切って車に戻ってしまう。
次に木の元を訪れたのは、杏だった。
後日、杏は、首が伸びきった状態で、木に首を吊って死んでいるのが発見される。
後半の2人が、杏の遺体の発見者。
(怪異らしきものを見たりもしますが、その部分は省略。)


もともと、霊園になる前、この土地には寺があった。
寺に生えていたこの大きな木に向かって、人々は願いを込めてお祈りをしたり、世話をして、親しまれていた。
でも、それがいつしか、いいお願いではなく、悪いお願いをする人が現れ、その木は悪いお願いを叶えてくれる木となった。
つまり、人を呪うための木=「呪いの木」と呼ばれる。
しかし、SNSが流行し始めた頃から、その噂が変化し、木が人を食う、木の下で首を吊る人がいる、木の下で幽霊が出る、という噂となり、木自体が呪われたもの=「呪われた木」となった。
しかし、木はもともと与えられた意味を忘れていない。


翔太曰く、しかし、杏が死んで終わりではなく、「今度は杏が」木に願った?ため、全員が木の元に呼ばれて話すこととなった。


じゃあ、死にますね
の言葉とともに、本編は締められる。


その後に「口に関するアンケート」が続いており、以上の物語が「創作怪談」であることを前提に、読者に対してアンケートが7問投げかけられる。
それに答えていくと、この物語が起きていた状況が掴めてしまって、最後の問7、ああ、うん、後味が若干悪いね、という幕切れ。
 



まあ、はい、「杏」の漢字のとおり、木の下に口だし、木の下で皆で集ってわいわい(?)喋ってんだろうな、という。
しかし、問7には「あの日のことを語り合い」とあるけどさ、少なくとも語り合ってはいないよね。誰とだよ。
一方的に話しているだけだろ。杏の幻影でも見えているのか。
 

あとは、噂を信じちゃいけないよ~、という山本リンダさんが脳内をぐるぐるしますわな。もうど・う・に・も・と・ま・ら・な・い~
噂の伝播の恐ろしさというか、この辺りは随分とホラーでは擦られてきたネタなので、またそれか、という感じではあった。
それでも人類はSNSをやめねえんだよな…愚かだよな…


最初、「じゃ、お疲れ様でした」と、やけにさらっといなくなる川瀬くんが怖くて、どうしたどうした!?と思ったら、そういうことか。
後半になっていくにつれて、ああ、これ、もしかして川瀬くんもとっくに、ってことか…と察しがついた。
けど、「許された」とかなの? 川瀬くんと堀田くんは許されたかったの? 謎だ…分からん…
にしても、首が長い人、と言われると、僕は昔からもう反射で首吊った人だと思っちゃうので、ここのびっくり要素がないのが残念…


何より、呪殺したいほど別れたくなかったんならよぉ!!
杏とちゃんと話し合うなりなんなり、やるべきことはほかにあったんじゃねえのかい!?
努力の方向がまるで違うだろ翔太よぉ!!とは思いました。
しかも、最初はまるっとするっと嘘吐きやがって!!
なーーにが「僕だけは何も見ていないはずなのに」だ。
こんな破滅の局面まで迎えてまでなお、反省の色一つ見えずじゃないか。


そして、ごく個人的には、僕にとってのセミの鳴き声が「ミーンミン」ではなかったため、そこが脳内再生できなかったよ…夏でした。
「ミーンミン」って漫画とアニメの中だけの鳴き声かと思っていた。