そういえば、これを書いていなかったことを思い出したので、さっと備忘録を残していきます。
備忘録なので、ネタバレから書いています。
本編を読んでいない方は、こちらから読んでしまったら絶対面白くなくなるから、やめておいた方がいいです。
本を読んでください。お願いします。
読みたくない方は解散です!
『変な家2』は、かつて長野県南部に存在した名家の一つ「梓馬家」に起きた事件に端を発し、ハウスメーカーと宗教を利用して、娘が母に復讐するお話です。

11の間取り図の分類
- 梓馬家の事件に関すること(及びヤエコの出生に関わること)
- カルト宗教「再生のつどい」の信者及び「ヒクラハウス」に関すること
- ヤエコの最期に関すること
- 笠原父に関すること
①行先のない廊下・・2
②闇をはぐくむ家・・2
③林の中の水車小屋・・1
④ネズミ捕りの家・・3
⑤そこにあった事故物件・・1,3
⑥再生の館・・2
⑦おじさんの家・・2,4
⑧部屋をつなぐ糸電話・・4
⑨殺人現場へ向かう足音・・4
⑩逃げられないアパート・・2
⑪一度だけ現れた部屋・・2
②闇をはぐくむ家・・2
③林の中の水車小屋・・1
④ネズミ捕りの家・・3
⑤そこにあった事故物件・・1,3
⑥再生の館・・2
⑦おじさんの家・・2,4
⑧部屋をつなぐ糸電話・・4
⑨殺人現場へ向かう足音・・4
⑩逃げられないアパート・・2
⑪一度だけ現れた部屋・・2
時系列順のあらすじ
古くから続く梓馬家の当主に清親が就いたが、その妻がひどく強欲で、清親はすっかり気を病んでしまった。
そんな中、彼を支えてくれていたのが、女中のお絹であった。
二人は自然と愛し合うようになったが、妻がそれに気付き、お絹を殺しにかかる。
その頃、お絹は清親の子どもを身籠っており、次代当主となる可能性があったため、清親が屋敷の近くの森林内に建てていた産屋に彼女を逃がす。
お絹は赤ん坊を出産した後、そこを通り掛かった裕福な夫婦に助けを求めたものの、運悪くその夫婦は子どもができないことに悩んでいたことから、お絹から無理矢理に赤ん坊だけ取り上げてしまう。
そのときに、お絹が赤ん坊を離すまいと必死に赤ん坊の左腕を掴んでいたために、お絹の片手を切断する。お絹は産屋の壁の中に隠されてしまい、そのまま死亡する。
また、赤ん坊の左腕は膿んでしまい、切断することとなる。
その後間もなく、清親は首を吊って自殺。梓馬家の血筋は途絶える。
そんな中、彼を支えてくれていたのが、女中のお絹であった。
二人は自然と愛し合うようになったが、妻がそれに気付き、お絹を殺しにかかる。
その頃、お絹は清親の子どもを身籠っており、次代当主となる可能性があったため、清親が屋敷の近くの森林内に建てていた産屋に彼女を逃がす。
お絹は赤ん坊を出産した後、そこを通り掛かった裕福な夫婦に助けを求めたものの、運悪くその夫婦は子どもができないことに悩んでいたことから、お絹から無理矢理に赤ん坊だけ取り上げてしまう。
そのときに、お絹が赤ん坊を離すまいと必死に赤ん坊の左腕を掴んでいたために、お絹の片手を切断する。お絹は産屋の壁の中に隠されてしまい、そのまま死亡する。
また、赤ん坊の左腕は膿んでしまい、切断することとなる。
その後間もなく、清親は首を吊って自殺。梓馬家の血筋は途絶える。
・・・
赤ん坊(ヤエコ)は18歳になった頃、以上の事実を養父母から聞かされ、彼らを恨んで実家を飛び出す。
アルバイト先の社長と恋に落ち、結婚。娘を出産。
しかし、不況のあおりで会社が倒産し、夫が自殺。
多額の借金を背負い、母娘で「置棟」と呼ばれる売春宿に連れて来られる。
この売春宿は、小児性愛者のための売春宿で、ほかに借金を背負った親子が3組住まわされ、ヤエコは娘を売春させられる。
そんな中、隣の部屋に住んでいた明美・満親子と親しくなる。
満にねだられて町に連れ出した際、満は毎晩強いられる売春行為に耐えられず、自殺しようと車道に飛び出したところ、ヤエコが身を挺して庇った。
この事故で、ヤエコは右脚を切断することとなる。
この児童買春施設に足繁く通っていたのが緋倉正彦(当時20歳)。
ヤエコの娘(当時11歳)を目当てに、親子の借金を肩代わりし、身請けしていく。
赤ん坊(ヤエコ)は18歳になった頃、以上の事実を養父母から聞かされ、彼らを恨んで実家を飛び出す。
アルバイト先の社長と恋に落ち、結婚。娘を出産。
しかし、不況のあおりで会社が倒産し、夫が自殺。
多額の借金を背負い、母娘で「置棟」と呼ばれる売春宿に連れて来られる。
この売春宿は、小児性愛者のための売春宿で、ほかに借金を背負った親子が3組住まわされ、ヤエコは娘を売春させられる。
そんな中、隣の部屋に住んでいた明美・満親子と親しくなる。
満にねだられて町に連れ出した際、満は毎晩強いられる売春行為に耐えられず、自殺しようと車道に飛び出したところ、ヤエコが身を挺して庇った。
この事故で、ヤエコは右脚を切断することとなる。
この児童買春施設に足繁く通っていたのが緋倉正彦(当時20歳)。
ヤエコの娘(当時11歳)を目当てに、親子の借金を肩代わりし、身請けしていく。
・・・
ヤエコの娘は、売春をさせた母のことを恨んでおり、ヤエコに復讐することを考える。
1980年代後半、緋倉正彦が若い頃、幼女虐待を行っていたという疑惑(疑惑ではなく事実だったが)が流れ、「ヒクラハウス」の評判がガタ落ちとなる。それを盛り返すため、当時ファッションとなっていたカルト宗教を利用することに。「再生のつどい」を設立する。なお、夫である正彦は、児童買春という弱みを握られているので逆らえない。
「再生のつどい」は、不倫で生まれた子どもをもつ親しか入信できない。そうした親たちが、教祖に胎内回帰し、生まれ変わることで(=再生)、穢れを薄めていく、という考え方。親たちは、教祖の体を模した宗教施設「再生の館」の子宮部分にて眠ることにより再生するが、信者の子どもたちは、彼らの自宅を同様に改築することで(「再生の館」と同じ構造)、修行を積むこととなる。
ただ、一般の家屋を好き勝手に減築、改築することは難しいため、ヒクラハウスが一手に引き受ける、という形で収益を得ていた。
信者たちは、そもそも不倫という、なかなか人に打ち明けることのできない孤独と罪悪感を抱えており、洗脳しやすい下地があった。
自らの欠損した体を恥じていたヤエコの体を半裸に晒して教祖に仕立て上げ、また、家屋を教祖の体の形に改築することで、恥じている体があちらこちらに次々と建築されていくという辱めを、ヤエコに受けさせる。
その後、ライバル会社である「ハウスメーカー美崎」が死亡事故を起こすことで勢いを失い、その頃には疑惑も風化しており、カルト宗教もバッシングに遭うようになっていたため、用済みとなった宗教法人は解散となる。
ヤエコの娘は、売春をさせた母のことを恨んでおり、ヤエコに復讐することを考える。
1980年代後半、緋倉正彦が若い頃、幼女虐待を行っていたという疑惑(疑惑ではなく事実だったが)が流れ、「ヒクラハウス」の評判がガタ落ちとなる。それを盛り返すため、当時ファッションとなっていたカルト宗教を利用することに。「再生のつどい」を設立する。なお、夫である正彦は、児童買春という弱みを握られているので逆らえない。
「再生のつどい」は、不倫で生まれた子どもをもつ親しか入信できない。そうした親たちが、教祖に胎内回帰し、生まれ変わることで(=再生)、穢れを薄めていく、という考え方。親たちは、教祖の体を模した宗教施設「再生の館」の子宮部分にて眠ることにより再生するが、信者の子どもたちは、彼らの自宅を同様に改築することで(「再生の館」と同じ構造)、修行を積むこととなる。
ただ、一般の家屋を好き勝手に減築、改築することは難しいため、ヒクラハウスが一手に引き受ける、という形で収益を得ていた。
信者たちは、そもそも不倫という、なかなか人に打ち明けることのできない孤独と罪悪感を抱えており、洗脳しやすい下地があった。
自らの欠損した体を恥じていたヤエコの体を半裸に晒して教祖に仕立て上げ、また、家屋を教祖の体の形に改築することで、恥じている体があちらこちらに次々と建築されていくという辱めを、ヤエコに受けさせる。
その後、ライバル会社である「ハウスメーカー美崎」が死亡事故を起こすことで勢いを失い、その頃には疑惑も風化しており、カルト宗教もバッシングに遭うようになっていたため、用済みとなった宗教法人は解散となる。
年表
1938.8.23 お絹 死亡
10.18 梓馬清親 自殺
1980年代後半 緋倉正彦の幼女虐待疑惑。「ヒクラハウス」の株が急落
1990 「ハウスメーカー美崎」による死亡事故発生
1992 松江母 自殺
1994 三橋成貴くん死亡。笠原父自殺
1996 水車小屋(産屋)1階 増築(数年後、2階が増築され、民家となる)
1999 「再生のつどい」 解散
2000 「再生の館」取り壊し
2001 ヤエコ 死亡
笠原父の話は、もう読んでくださいとしか言いようがないです。読めばわかる。
まあ、⑧で聞く話と、間取り図に引かれた糸電話の線が明らかに食い違っているので、ここで気付けば、ああ、うん?とだいたいの予想がつくけれど…意外と松江父の方が過激だったりするな…このあたりは人によって印象がだいぶ異なってくると思う。
にしても、避妊はちゃんとしよ!?スリル満点の不倫とカルト宗教にハマってる場合じゃないでしょう!!
女性が怖い『変な家』、女性が気持ち悪い『変な絵』と来て、今回も、ここまでだけでも鬱々とした気分になるお話でした。
最後にとどめを刺してきたのが、美津子の話。
どこまでが真実なのだろうな……これが本当に彼女の言うとおり、自らの命惜しさに、家族の中で自分を唯一可愛がってくれたヤエコを殺しました、というのなら、あまりに救いようがない。
物語すべてに救いがあってほしいとは思わないし、現にこの作品に登場する人物たちだけでも「事実を知らなければよかった」というようなことばかりで。知ってしまったからこそ、苦しみが生まれることもある。
でも、あまりにも……あまりにも救いがないよな……