さて、前回、何故か掲載できなかった感想をリベンジしてみます。
前回の経緯。
映画『樹海村』の感想を書くも、何度掲載しようとしても内容が消えて上げられない。
最後、「書くのを諦めます」と書いたら、投稿できた。
その後、家の中で、誰も居ないはずの部屋の電気が点いたり消えたり、足音が聞こえたり、隣の部屋に居るはずの同居人とお互い会えなかったり、といった現象に見舞われる。
毎度のことですが、自分の備忘として書くだけですので、これから先は結末までのネタバレを含む感想しかありません。
作品の結末を知りたくない、という方は、今すぐこんなページは閉じて劇場でご覧ください。
また、拙い文章を見たくない、洗練されたレビューを読みたい、という方も、ここまでお読みいただきありがとうございました。ほかのページを検索なさってください。
では、怖々書きます。
そしてこれも毎度のことですが、前情報は劇場で流れていた予告しか知らない状態で鑑賞しています。
●映画『樹海村』
(概要)
・ ホラーを見たくて、清水監督作品だ!と期待して行ったら、まさかのヒューマンドラマ?感動ものだった。
・ ホラー要素は皆無。ゾンビ作品に近い。
・ 劇場で配布されていたリーフレットの内容は何だったんだ!?と思うほど本編に関係ない。
特に、樹海村の地図。何だったんだ、本当に…。
・ 展開が読めすぎるほどド定番。結末は容易に予測できる。
登場人物たちの退場の仕方も定番中の定番だし、それまでのそれぞれの経緯も意外性がないので。
・ 舞台(阿久津たちの部屋、姉妹の家、樹海の位置関係を含む)やアイテム、人物に関する独自の設定について、不親切過ぎやしないか…? というほど説明がない。
(詳細)
「→」から先が感想です。
1.舞台設定
●樹海村
昭和初期まで続いていた?風習によって、神に供物として捧げられた人々で死にきれなかった人たちが樹海の中に作った村。
供物と言えば聞こえはいいが、手足などの欠損があったり、「頭が足りない」とされた人々が体よく捨てられていた。
●コトリバコ
樹海に捨てられた人々(樹海村の住民)が、樹海の中で作った呪い。
左手の薬指を7人分?切り落として作る。
箱が置かれた家の人々を皆、死に至らしめる。
作品中では、鳴と響が幼い頃、天沢家に置かれた。
天沢母(琴音)が自らを犠牲に樹海に返しに行ったが、十年後?、阿久津と片瀬が結婚後引っ越した部屋の床下に置かれた。
処分しようとすると、その人も死ぬ?(例:阿久津と片瀬宅の大家さん)
複数存在している?(少なくとも、天沢母が樹海に返した箱と、鳴が返した箱、鳴の指も材料に含め作成途中だった箱がある。)
指7本でよさそうですが、血液も結構な量入っていました。なんでだろう。
いずれにしても、このあたりは自分の知っている箱の設定と異なっていました(知っている起源は、領主の過酷な搾取に耐えかねた領民たちが領主を呪うため作った。箱の呼称や作り方、効果も異なる)。
自分の知っている方が独自なのだろうか。
ともかく、この説明がほとんどなくて、不親切だなあと思ってしまいました。
置かれた家の人々を殺すのであれば、少なくとも主治医(野尻)は関係なくないか?箱自身が自らの意思で出現できるのか?など、納得できないところもあるし…。
まあ、呪いの理と人間の理は異なるでしょうから、納得できなくても仕方ないかもしれません。
2.登場人物とそれぞれの結末
●天沢響
・ほかの人には見えないものを見聞きできる。
・引きこもり気味?
・Youtuberのアキナが樹海探索を実況して失踪を遂げた際、動画を視聴していた。
その後、当時の視聴者たちでアキナを探すべく樹海に向かうことになったが、怪奇現象に遭遇し、一人だけ逃げ出す。
・姉の鳴とともに、幼馴染である阿久津と片瀬の引っ越しを手伝いに行った際、いち早くコトリバコの存在に気付く。
・鷲尾家(寺)で箱を祓おうとするが、祓えないことを悟り、自ら箱に灯油を浴びせて火を点ける。
しかし、それが寺の半焼、鷲尾父の死(、鷲尾の怪我)を招く。
・放火犯として逮捕されそうになるが、統合失調症と診断され、入院する。
死者?樹海村の住民?に悩まされるようになり、彼らに連れて行かれそうになる。
抵抗しきれないと悟り、鳴に「私が死ぬとき、一緒にいてくれる?」と頼む。
・鳴が箱を樹海に返しに行き、戻ろうとした際、死者?樹海村の住民?に追いかけられるが、鳴を幽体離脱?して助ける。
・樹の影たちを振り切り、2人揃っては逃げきれないため、「ずっと一緒にいるからね」と鳴に告げ、犠牲(樹海の一部?)となる。
●天沢鳴
・妹にいらいらしがち。
・同級生?幼馴染の阿久津に思いを寄せている(元恋人?)が、隠している様子。
・妹の響とともに、幼馴染である阿久津と片瀬の引っ越しを手伝いに行った際、コトリバコを見る。
・鷲尾家で一晩かけて箱を祓おうとする。鷲尾が夜這いに来る。
→恋人設定だったらしいのですが、鑑賞後にHPを閲覧するまでまったく気付きませんでした。
鷲尾が単に手が早いだけの奴かと思っていた…。
・引っ越しの際、阿久津から(昔プレゼントした?)ライターを返却されるが、それが響による放火に使われる。
・響が放火したことにより、家に罵詈雑言の貼り紙やスプレーの落書きをされてしまう。
翌朝?、祖母(唯子)が呪いにより?、亡くなる。
・夢の中で、子どもの頃、自宅の敷地内でコトリバコを発見し、触ろうとしたところ母(琴音)に止められたことを思い出す。
・片瀬の危機を察知し、GPSを頼りに、深夜、阿久津たちと樹海に探しに行くが、発見できたのは片瀬のスマホだけ。
スマホを拾ってくれた出口民綱たちに出会い、樹海村の存在について話を聞く。
→ここになってようやく、阿久津たちの家と樹海の位置関係が分かりましたが、それまで何の説明もないので分かりにくい。
阿久津たちは、どこの森に引っ越したんだ?と思っていました。
・後日、改めて出口民綱に会い、コトリバコについて聞き出す。
その後、響の部屋(床)から樹海の地図?らしきものを発見する。
・かつて琴音が樹海に箱を返しに行ったように、地図を頼りに箱を返しに行く。
無事、元の場所に戻した後、帰り道でアキナと視聴者たちに遭遇。
途中でアキナたちを見失い、直後、彼らの死体を発見して気絶。
・目が覚めると、枝によって磔にされている。
死んだはずの阿久津と片瀬に左手の薬指を切断されそうになり、琴音に助けを求めて絶叫したところ、琴音が現れて止めてくれる。
琴音に庇われ、ともに逃げ出すものの、途中で一緒に落とし穴に落ちる(足を脱臼)。
・回想。かつて琴音が箱を返しに行った際、姉妹とともに逃げようとしたが、琴音のみ同じ穴に落ちてしまった。
そのとき、琴音は「お母さんは後から行くから」「鳴。響のこと、頼むわね」と言って、姉妹だけを逃がした。
・穴の下の岩陰に母の遺体を見つけて、泣きながら抱き締める。
「私のことはいいから、逃げなさい」と言う琴音の声に、逃げようとするが、阿久津と片瀬に追いつかれる。
・2人が持っていた箱の中身を、穴の上からぶちまけられる。
降り注いできた指から、人間の全身が蘇り?、彼らに追いかけられる。
→箱の中身に呪いの要素があるのに、それを全身で浴びておいて何故無事なんだろうという疑問。
指から全身がむくむく蘇ってくるのは何故?という疑問。
指の本数(7本と説明があったような…)に比して、追いかけてくる人数が多すぎないかという疑問。
箱の中の人たちは、手足の欠損のある人は一人も(伏線に比して)含まれていなかったのだろうか、というくらい全員五体満足だな?
箱の中には、琴音が2本分入っているはずだけれど、彼女が蘇ってこないのは何故?という疑問。
と、はてなマークが多すぎて、最後まで理解が追いつきませんでした。
・彼らに捕まりそうになったところで、響に助けられる。
・自分一人だけが元の場所(樹海の道路脇)に戻ってくる。
「嘘つき。ずっと一緒にいるって言ったくせに…」と呟いたところで、出口民綱に発見されて終幕。
●阿久津輝
・鷲尾、片瀬と同級生?(幼馴染?)
・片瀬と結婚後、引っ越した先でコトリバコを発見する。
片瀬に「中身を見てみろよ」と唆し、彼女が触ってしまうことになる。
・箱を処分しようとした大家が目の前でダンプカーに撥ねられたり、片瀬が怪我をして流産したことをきっかけに、鷲尾家で箱を祓うことにする。
・鷲尾家に響が火を放ったことにより(正確にはそうではないですが)、鳴に「もう関わりたくない」と告げる。
→この後の、鷲尾母が微笑みながら病室の扉ぴしゃっと閉める場面が、作品内で一番怖かったです。ぞわっとしました。
・片瀬が失踪した後、GPSを頼りに樹海に捜索に向かうが見つからず。
翌日、響の主治医(野尻)に話を聞きに行くが、その帰り、病院を出たところで、上から落ちてきた野尻が頭に直撃して即死。
→野尻、怪奇現象が起きてるときに、それを否定するようなことを言ったり、意味深なことを言いながらエレベータに乗ったり、そもそも上に行ったりしたらフラグだよ…と思いました。
幸い、エレベータが突然故障して箱が落ちるなんてことはなかったけれども。
あとは、阿久津の言動も相当にフラグでした。そして、首の骨が皮を突き破って出てました。
野尻の「だから僕は、自分の不安も恐ろしい」みたいな最後の台詞は、意味ありげだなあ。
●片瀬美優
直後、体調が悪くなり嘔吐。
・引っ越し作業中に怪我をして?(この辺りうろ覚えです)、流産する。
・鷲尾家で箱を祓うのに失敗した後、居もしない赤ちゃんを自宅であやしている。
ふと気づくと、抱いているのは赤ちゃんでは泣く箱で、驚いて箱を放り出す。
その後、失踪。
・樹海に捜索隊?が入るものの、樹に抱かれるようにして亡くなっているのが発見される。
●鷲尾真二郎
→本当に、この設定が最後まで分からなかった。察しが悪くてすみません…。
・阿久津たちの引っ越し作業に後からやって来る。
・床下から発見した箱をコトリバコではないかと発言。自分の家(寺)で祓えばいいと提案する。
・祖母、阿久津を立て続けに亡くし、自宅で泣き崩れる鳴を抱き締める。
翌朝、鳴のために朝食を作ろうと台所に立つ。
(画面は鳴視点)材料を切っているはずの音が途中からおかしくなる。
鳴が「私も手伝う」と台所に向かうが、まな板の上で鷲尾が切っていたのは、自らの左手の薬指。
鳴の悲鳴で我に返り、慌てて手当をしようとする。
だが、鳴が救急車を呼ぼうと背を向けた隙に、再び目から光が失われ、まな板の上に置いていた包丁で自らの胸を刺そうとする。
が、胸ではなく首をすっぱりと切って死亡。
→ここの胸から首への迷いの動きは何を意味していたのか謎です。
全体としては、お母さんを演じる安達祐実さんの演技が凄くて泣いたし、姉妹が実はお互いを深く思い合っているという姿にぼろぼろ泣きました。
姉妹両方とも助かってほしかった…。
観賞後にティザービジュアル(姉妹が手を繋いでいる方)を見ると、ぐっと込み上げるものがある。
ホラー映画を観に行ったつもりで、まさか感動で大泣きするとは。